『ふくしま百年基金』設立発起人会 (1)

2018411日、「一般財団法人ふくしま百年基金」が正式に発足した。発足を目前に控えた4月7日には「ふくしま百年基金設立発起人会」が郡山市内でひらかれた。この日集まったのは県内各地のNPO法人の代表、街おこし団体のほか、海外を拠点に活動する福島県にゆかりのある団体や、福島の復興を支援する宗教者の平和会議団体、東京福島県人会会員など20名以上が参加した。

ふくしま百年基金とは

ふくしまという地域に特化し、地域の暮らしをより良くしていきたいと活動する地域活動団体の活動支援に活用するための基金で、その原資は寄付という形でふくしまの未来を創りたいと考える地域の皆さまの想いでまかなわれます。地域の資金循環を作り出す、地域をより良くしていくためのお財布としての役割を持つ、福島県初のコミュニティ基金です。

 

設立発起人(設立時寄付者)とは

一般財団法人ふくしま百年基金の設立に賛同し、中心となって設立を進めようとする方々のことです。具体的には、一般財団法人の設立時拠出財産に寄付を行なうことで、設立発起人となる意志を表明することができます(一般財団法人の設立には、法律により 300 万円以上の財産を拠出することが必要です。たくさんの方の寄付により、この設立時拠出財産を形成します)。 設立発起人は、寄付を通じて『ふくしま百年基金』をまさに設立する方々です。この意味で、他の寄付者(今 後募集していく助成事業への寄付者等)とは異なる意味合いをもっています。 設立時寄付は、金額の大小によらず受付けています。

(ふくしま百年基金HPより)

 

1.ふくしま百年基金の今後を紹介

 

最初に、設立準備室の山崎さんよりふくしま百年基金の今後の展望についての説明があった。設立発起人174名によりスタートした基金には、現在700万円を超える寄付が集まっている。基金はインターネットからの募金活動も行ってきた。ヤフーネット募金から寄付を寄せてくれた方は延べ1,763名にのぼる。ありがたいと思っているし、これまで準備してきた私たちとしては「ふくしまと共に」という方々の志や想いを現地につなげていく機関として、これからも成長していかなければならないということを強く思っていると。 

一般財団法人ふくしま百年基金の英語名称は「The Community Foundation Fukushima」とした。ふくしま百年基金の「百年」を英語名称に入れるかどうかは、設立準備室でも議論をしてきたという。しかし百年を英語でどう表現するかということよりもむしろ「ふくしまでの志を集めていく財団である」ということにこだわった。 

コミュニティ財団としての(財)ふくしま百年基金は全国初ではない。しかし福島県内のNPO法人の数は全国でもトップクラスであり(2018.2.28現在919団体)、多くの人たちが「地域の方々のために貢献したい」と活動されている。この現状を踏まえて設立されたふくしま百年基金が具体的にどんなプログラムを考えているのかを簡単に説明したい。

 

◆地域のために活動したい方へ

各種助成事業や寄付プログラムなどを提供していきたい。それも単なるスタートアップ支援ではなく、環境整備を含めてやっていかなければならないと思っている。またこれからを担う子どもたちへの育成についても、子どもだけの問題ではなく大人も成長し合ってつながりあっていくような取り組み、たとえば地域の伝承を後世に伝えていくような支援の必要性も感じている。支援の方法についても、現在主流となっている単年度支援ではなく3年後くらいの将来を見据えながら地域の将来を見つめていきたいと考えている。

 

◆企業との連携

電力小売企業と連携し、収益の一部を福島県の支援に使っていけるような動きの中で、ふくしまの市民活動をサポートしていけるような機会の創出。県内企業が地域貢献活動をやろうとする際にふくしま百年基金が、その受け皿になるような仕組み作り。また地元企業の地域貢献活動としてのCSRCSVのプログラムを一緒に作っていく働きかけ。

 

◆地域の寄付文化を創っていく

日本ファンドレイジング協会がファンドレイザー資格制度の認定講座を行っている。今まで福島県内での実施が難しかったことを可能にすることで寄付文化のプロフェッショナルを増やしていく。

 

あたり前だが、地域の課題は地域の方々が一番よく知っている。「準備段階で、福島県内すべての市町村を周り、地域の課題を聞く機会を各地でひらいたことが財産」だと語る山崎さん。そういう意味で全国的に展開している助成財団や社会貢献の事業団体とは別に、地元ふくしまに根ざした財団法人がある必要性を話した。しかしふくしまは広い。地域の方たちと一緒に地域の課題解決のためにふくしま百年基金をどう利用したらいいのか。それを発起人の方々と一緒に考えていくことが、ふるさとふくしまの百年なのかなと考えていると話して締めくくった。