渡邊とみ子さん 出版記念パーティーに参加しました 2018.3.11

2018年3月11日。東日本大震災の日から丸7年たった日に、郡山市にあるホテルハマツで渡邊とみ子さんが執筆した「いいたて雪っ娘」ものがたりの出版記念パーティーが開催された。いいたて雪っ娘ものがたりの著者で、パーティーの主催者でもある渡邊とみ子さんご一家と、いいたて雪っ娘を愛する人たちが全国各地からパーティーに参加した。

著書を編集させていただいたご縁で、開会の挨拶をさせていただいた。挨拶の内容をご紹介すると共に、数点の画像で当日の雰囲気を共有させていただこうと思う。

――福島県郡山市在住で、フリーライターをやっている武田悦江といいます。東日本大震災後はふくしまの復興に向けて、前を向いて取り組んでいる方たちを取材、発表をするかたわら、私たちの子どもや孫に震災の記憶が語り告げられていくように、福島県に自分史を広げる活動をしています。渡邊とみ子さんとの出会いは2011年8月、今日お見えの古殿町に住む小澤啓子さんのご紹介でした。幸いにも良いおつきあいが続き、今回ご本の制作にも船橋市在住のOffice SAYAさんと共に関わらせていただきました。

 

いろいろな人と出会い、お話を伺う中で思うことがあります。人は、生まれながらに生きる道を定められているのではないかと。たとえば「いいたて雪っ娘」の生みの親、菅野元一先生が「種を蒔く人」だとしたら、とみ子さんは広げる人ではないかと。とみ子さんが広げた人の輪が、今日お集まりになったみなさんだとしたら、夕方までの短い時間ではありますが、共に語り合い、つながりを深めてまいりましょう。――

渡邊とみ子さんのご挨拶のあと来賓挨拶では育種家の菅野元一さん、いいたて雪っ娘ファンクラブ市川有宏さん、乾杯の挨拶はワーカーズコープ菅さん、プリズムクプレの演奏、辻村結實子さんが歌う「までいな心で」など、挨拶の中でとみ子さんとのご縁を紹介しながら宴は続く。飯舘村特産のカボチャ「いいたて雪っ娘」、そして渡邊とみ子さんが、多くの方々から愛されていることを改めて感じた会だった。

 

なお、この日は前述したように東日本大震災が発生してから7年後である。14時46分には黙祷を献げ、会場後部に置かれた竹に、人々が願い事を書いた短冊をさげた。