阪神大震災から20年たって(2015.1.17)

今年もまた、この日が訪れました。

 

20年前の今日、当時勤務していた神田神保町にある

書籍取次店にいました。

 

店に来るお客さま(書店さん)が本を仕入れながら次々と

「大変なことになってるよ」と口にし、この日は1日中、神戸のことでもちきりでした。

当時おつきあいしてた、今の夫からもメールをもらい

「大変だね」と言い合ったのも忘れられません。

 

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そんな思い出を、昨年も、一昨年もしていました。

ただ今年は、あまりそのことにふれたくない自分がいました。

 

 「どうしてだろう?」

 

3.11経験後は、神戸の震災が、ものすごく身近でした。

神戸の悲劇を、我が身になぞらえ、

さながら「悲劇の主人公」になったような思いもありました。

 

ただ、今年の自分は少し違っていた。

20年前の記憶は変わりません。

ただ、その記憶の受け止め方が変化していたのだと思います。

 

人の気持ちは日々変化していきます。

私自身の「阪神大震災」への思いは、東日本大震災への思いの変化と共に

変わってきているのだと思いました。

 

ただ、それは私個人の受け止め方の変化であって

20年前から時が止まったままの方もいらっしゃるでしょう。

 

阪神の震災と、東北の震災を

別のものととらえている方もいらっしゃるでしょう。

 

起こった出来事は変わらないけれど

起こった出来事に対する「思い」は、人それぞれなのだと。

20年前の出来事を振り返るときに、改めて知ったのでした。